皆さん、こんにちは。こんばんは。
いかがお過ごしでしょうか。年が明けて久しぶりに会社の方にお会いできることを喜ぶ方もいれば、仕事生活に戻ることを嫌々ながらも受け入れる方など様々だと思います。私は後者です。。
本日はタックスプランニングの分野から「所得税額の計算手順」についてまとめました。
所得税額の計算手順
いきなり本題になりますが、所得税額の計算手順は下記となりますので、覚えてしまいましょう。
- 所得の計算:
所得は、その性質によって10種類に分かれ、それぞれの所得(「収入-経費」)について、収入や必要経費の範囲あるいは所得の計算方法などが定められています。 - 課税所得金額の計算:
課税所得金額は、その方のすべての所得控除から所得控除額を差し引いて算出します。所得控除とは、控除の対象となる扶養親族が何人いるかなどの個人的な事情を加味して税負担を調整するものです。 - 所得税額の計算:
所得税額は、課税所得金額に所得税の税率を適用して計算します。所得税の税率は、所得が多くなるに従って段階的に高くなり、納税者がその支払能力に応じて公平に税を負担するしくみ(超過累進税率)となっています。 - 基準所得税額の計算:
所得税額から税額控除などの所得税額から差し引かれる金額を控除し、基準所得税額を算出します。 - 復興特別所得税額の計算:
平成25年から令和19年までの各年分については、復興特別所得税を所得税と併せて申告・納付します。復興特別所得税額は、基準所得税額に2.1パーセントの税率を掛けて計算します。 - 所得税および復興特別所得税の申告納税額の計算:
基準所得税額と復興特別所得税額の合計金額、源泉徴収税額や予定納税額などを差し引き、所得税および復興特別所得税の申告納税額(納める税金)を算定します。
以上が所得税の計算手順と繰越控除についてです。
(こうしてみると税の種類は多いですね!)
過去問演習
FP2級過去問題 2015年5月学科試験 問31
問31. 所得税額の原則的な計算手順として、最も適切なものはどれか。
(ア)課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。
(イ)配当控除や住宅借入金等特別控除などの税額控除を行う。
(ウ)医療費控除や配偶者控除などの所得控除を行う。
(エ)所定の税率を乗じて、算出所得税額を計算する。
(オ)損益通算、純損失・雑損失の繰越控除を行う。
回答を見ていきましょう。
答えは
(ア)→(オ)→(ウ)→(エ)→(イ)
です。
配当控除や住宅借入金等特別控除は最後に行うことを覚えておきましょう。
最後に
さて、所得税額の計算手順についてまとめてみました。
どのような順番で計算するか医療費控除や配偶者控除のタイミングなども覚えるのが難しいですが、頑張りましょう。
※ちなみに
私は下記の教材のみで勉強しております。
「みんなが欲しかった!FPの教科書2級・AFP 2023-2024年(TAC出版)」
不合格の場合は教材を追加予定です。