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本日は、簿記論の「社債の計算方法(定率法)」について勉強しました。
社債の計算方法に悩んでいませんか?
社債の計算方法について、特に定率法に悩んでいませんか?
割引発行の社債では、利息計算が複雑になりがちで、多くの受験者が苦手とする分野です。
本記事では、社債利息勘定を使用した実効利子率法による計算方法から実際の仕訳まで、具体例を交えてわかりやすく解説します。
社債利息勘定とは?基本的な仕組みを理解しよう
社債利息勘定は、実効利子率法を適用する際に使用する勘定科目です。
クーポン利息と実効利子率による利息費用の合計を表すために用いられます。
実行利子率法の基本概念
実効利子率法では、社債の発行価額に実効利子率を乗じた金額が各期の利息費用となります。
この方法により、毎期の実質的な利子負担が一定の利率で計算されます。
具体例で学ぶ実行利子率法による社債計算
今回は以下の条件で発行された社債を例に、実行利子率法による計算方法を詳しく見ていきましょう。
設定条件
- 発行日:2022年4月1日
- 券面額:100,000円
- 発行価額:91円90銭(100円当たり)= 91,900円
- 償還日:2027年3月31日(5年後)
- クーポン利子率:年1.8%
- 実効利子率:年3.6%
発行差金の計算
券面額と発行価額の差額を「社債発行差金」といいます。社債発行差金 = 券面額 – 発行価額
社債発行差金 = 100,000円 – 91,900円 = 8,100円
この8,100円を5年間で実効利子率法により償却していきます。
実効利子率法による各年度の計算
実効利子率法では、期首帳簿価額に実効利子率を乗じて利息費用を計算します。
各年度の詳細計算
1年目(2022年度)
期首帳簿価額:91,900円
社債利息:91,900円 × 3.6% = 3,308円
クーポン利息:100,000円 × 1.8% = 1,800円
社債勘定への計上額:3,308円 – 1,800円 = 1,508円
期末帳簿価額:91,900円 + 1,508円 = 93,408円
2年目(2023年度)
期首帳簿価額:93,408円
社債利息:93,408円 × 3.6% = 3,363円
クーポン利息:100,000円 × 1.8% = 1,800円
社債勘定への計上額:3,363円 – 1,800円 = 1,563円
期末帳簿価額:93,408円 + 1,563円 = 94,971円
3年目(2024年度)
期首帳簿価額:94,971円
社債利息:94,971円 × 3.6% = 3,419円
クーポン利息:100,000円 × 1.8% = 1,800円
社債勘定への計上額:3,419円 – 1,800円 = 1,619円
期末帳簿価額:94,971円 + 1,619円 = 96,590円
4年目(2025年度)
期首帳簿価額:96,590円
社債利息:96,590円 × 3.6% = 3,477円
クーポン利息:100,000円 × 1.8% = 1,800円
社債勘定への計上額:3,477円 – 1,800円 = 1,677円
期末帳簿価額:96,590円 + 1,677円 = 98,267円
5年目(2026年度)
期首帳簿価額:98,267円
社債利息:100,000円 – 98,267円 + 1,800円 = 3,533円(調整)
クーポン利息:100,000円 × 1.8% = 1,800円
社債勘定への計上額:3,533円 – 1,800円 = 1,733円
期末帳簿価額:100,000円
年度別仕訳の詳細解説(社債利息勘定使用)
発行時の仕訳(2022年4月1日)
(借方)現金預金 91,900 (貸方)社債 91,900
1年目の処理(2022年度)
利息支払時(2023年3月31日)
(借方)支払利息 1,800 (貸方)現金預金 1,800
決算時の利息費用計上
(借方)社債利息 3,308 (貸方)支払利息 1,800
(貸方)社債 1,508
2年目の処理(2023年度)
利息支払時(2024年3月31日)
(借方)支払利息 1,800 (貸方)現金預金 1,800
決算時の利息費用計上
(借方)社債利息 3,363 (貸方)支払利息 1,800
(貸方)社債 1,563
3年目の処理(2024年度)
利息支払時(2025年3月31日)
(借方)支払利息 1,800 (貸方)現金預金 1,800
決算時の利息費用計上
(借方)社債利息 3,419 (貸方)支払利息 1,800
(貸方)社債 1,619
4年目の処理(2025年度)
利息支払時(2026年3月31日)
(借方)支払利息 1,800 (貸方)現金預金 1,800
決算時の利息費用計上
(借方)社債利息 3,477 (貸方)支払利息 1,800
(貸方)社債 1,677
5年目の処理(2026年度)
利息支払時(2027年3月31日)
(借方)支払利息 1,800 (貸方)現金預金 1,800
決算時の利息費用計上
(借方)社債利息 3,533 (貸方)支払利息 1,800
(貸方)社債 1,733
償還時の仕訳
(借方)社債 100,000 (貸方)現金預金 100,000
最後に
さて、社債の計算方法(定率法)について勉強しました。
一見複雑に見えますが、基本的な計算原理を理解すれば、確実に処理できるようになるので、社債利息の勘定の使い方をしっかり覚えて置きたいと思います。
引き続き頑張ります。

社債の計算方法(定率法)はできるようになると成長している感が特に感じられるような項目だと思います。
一緒に頑張りましょう!下記に計算ツールも載せてみました。
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