【簿記1級】コストプラス法

原価計算

皆さん、こんにちは。こんばんは。

いかがお過ごしでしょうか。本日は原価計算の分野から「コストプラス法」について勉強しました。

コストプラス法

原価計算のコストプラス法とは、かかったコストに一定の利幅を加えた金額を価格として、製品やサービスの価格を決定する方法です。

より詳細には、製品を製造・販売するのにかかった直接費に、企業の維持・運営などにかかる間接費、一定の利益を加えて製品価格とする、コスト志向の価格決定法です。

うみおん
うみおん

上記の説明からもわかりますが、コストプラス法では、

価格=製造原価+販売管理費+必要利益になることを覚えて置きましょう!

コストプラス法のメリットとデメリット

コストプラス法のメリットとデメリットは以下となります。

  • メリット
    提供コストを上回る適正価格が明らかになり、確実に利益が出る。
    コスト構造や必要利益が明快になるので、コストダウンを効率的に推進できる。
  • デメリット
    顧客の意向やライバルの動向が一切考慮されない。
    市場の需要や競争の要素を勘案せず、価格が高すぎて売れない、もしくは低すぎて利益が出ないリスクがある。
うみおん
うみおん

コストプラス法で価格を決定する際には、付加価値(会社や商品の強み)を顧客にしっかり伝達する必要があります!
もちろん、自己の製品の価格を自分で決定できるという大前提も重要です!

コストプラス法の例題

下記の例題を解いてみましょう。

製造原価50千円/個
販売管理費40千円/個
必要利益10千円/個

この時、上記製品の価格をコストプラス法で求めましょう。

価格=製造原価+販売管理費+必要利益
  =50千円/個+40千円/個+10千円/個
  =100千円/個

よって、価格は100千円となります。

うみおん
うみおん

コストプラス法はその名の通り、”コスト”に利益を”プラス”することを覚えておきましょう!

過去問

第146回簿記1級過去問題 原価計算 第2問 ①より一部抜粋・改題

第2問 次の①の文章の正誤を回答しなさい。

①業界において、価格決定上指導的役割を果たす企業であれば、コストにマークアップを加算して価格を決定するコスト・ベースの価格決定方式を採用できる。

 

回答を見ていきましょう。

解説

その製品が新製品や付加価値が高くて他の製品と差別化されている製品であったり、その企業が業界において価格決定上指導的役割を果たす企業であれば、製品の価格をコスト・プラス法によって自分で決定することができます。

答えは

①正しい。

最後に

さて、コストプラス法について勉強しました。

改めて、コストプラス法では、価格=製造原価+販売管理費+必要利益になることを覚えておきましょう。外部環境等により、企業が自己の製品の価格を決定できない場合は利用できませんので、一緒に覚えて置くと正誤判定しやすいと思います。引き続き頑張りましょう。

 

※ちなみに
私は下記の教材のみで勉強しております。
合格するための過去問題集 日商簿記1級 ’24年6月検定対策(TAC出版)

解説が丁寧で大変わかりやすいです。
今後も少しずつ教材を追加予定です。

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参考にしたWebサイト

最後に、本記事を執筆するに当たって参考にしたWebサイトを記します。

  • https://e-words.jp/w/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E6%B3%95.html
  • https://bcj-co.jp/keiei28/nouryoku/knowhow702.html
  • https://e-words.jp/w/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E6%B3%95.html
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