皆さん、こんにちは。こんばんは。
いかがお過ごしでしょうか。
私は先日、耳鼻科にいって花粉症の強力なお薬を頂いたおかげで非常にすっきりした毎日をおくることができております。花粉症に悩んでいる方はぜひ、耳鼻科に行くことをお勧めします!
本日は、原価計算の分野から「市価主導型の原価計算」について勉強しました。
市価主導型の原価計算
市価主導型の原価計算とは、マーケット・ベースの価格決定を採用する場合の原価管理手法です。
顧客が製品の価値に対して支払うべき価格を見積もり、その価格から目標利益を差し引いて目標原価を決定します。
そのため、製造原価は販売価格に従って調整される必要があります。
製造原価から価格を決めていく時の逆で、市場価格から製造原価を調整するということですね!
市価主導型の原価計算のメリットとデメリット
市価主導型の原価計算のメリットとデメリットは以下となります。
- メリット
市場価格に基づいて目標原価を設定することで、顧客ニーズに対応できる製品を開発できる。
目標原価に合わせて製造原価を削減し、利益率を確保できる。
市場価格の変動に対応できる柔軟性を有する。
- デメリット
市場価格の予測が難しい場合、目標原価の設定が困難になる。
目標原価に達するために、品質や機能を犠牲にすることがある。
市場価格が低下する場合、目標原価を下回る必要があるが、それができないと赤字になる可能性がある。
良くも悪くも市場価格に合わせる必要があるということですね!
市価主導型の原価計算の例題
下記の例題を解いてみましょう。
目標販売単価(市場調査より見積もり) | 2,400円 |
目標売上高営業利益率 | 20% |
この時、上記企業の目標原価を市価主導型の原価計算で求めましょう。
目標営業利益=目標販売単価×目標売上高営業利益率
=2,400円×20%
=480円
目標原価=目標販売単価ー目標営業利益
=2,400円-480円
=1,920円
よって、目標原価は1,920千円となります。
例題のように、市価主導型の原価計算では、市場価格(目標販売単価)に基づいて目標原価を設定し、製造原価を管理することができるんですね!
過去問
第146回簿記1級過去問題 原価計算 第2問 ②、③より一部抜粋・改題
第2問 次の②及び③の文章の正誤を回答しなさい。
②市価主導型の原価計算を適切に機能させるためには、標準原価を計算し、この原価を実現することが必要となる。
③市価主導型の原価計算を適切に機能させるためには、目標原価を計算し、この原価を実現することが必要となる。
回答を見ていきましょう。
答えは
②誤り。
③正しい。
最後に
さて、市価主導型の原価計算について勉強しました。
改めて、市価主導型の原価計算では、市場価格から目標営業利益を引いて目標原価を求めることを覚えておきたいと思います。
目標原価=目標販売単価(市場価格) ー 目標営業利益
能動的に価格を決定していくのではなく、受動的に価格を決定していくというイメージをもつとわかりやすいと思います。引き続き頑張りましょう!
※ちなみに
私は下記の教材のみで勉強しております。
合格するための過去問題集 日商簿記1級 ’24年6月検定対策(TAC出版)
解説が丁寧で大変わかりやすいです。
今後も少しずつ教材を追加予定です。
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参考にしたWebサイト
最後に、本記事を執筆するに当たって参考にしたWebサイトを記します。
- https://library.musubu.in/articles/24655
- https://inuboki.com/2q-koubo-kouza/koubo-kouza5-4/
- https://kaikegaku.net/genkakesan/sogo/rensanhinsejoshika.html
- https://bokipedia.jp/download/22/4
- https://diamond-rm.net/glossary/104286/
- https://www.crowdlog.jp/blog/103733/
- https://news.mynavi.jp/siryou_hikaku/20210422-1876529/
- https://www.layers.co.jp/solution/standardcost/