【簿記1級】キャッシュ・フロー計算書の直接法

会計学

皆さん、こんにちは。こんばんは。

いかがお過ごしでしょうか。本日は会計学の分野から「キャッシュ・フロー計算書の直接法」について勉強しました。

キャッシュ・フロー計算書の直接法

直接法とは、営業活動によるキャッシュの収入や支出を、総額で表示する方法です。

メリット
・キャッシュの収入と支出の内訳が明確になること。

デメリット
・必要な情報が多く、作成が煩雑になること。

うみおん
うみおん

ちなみに間接法は、損益計算書の税引前当期純利益をもとに、非現金項目や営業外項目を調整して、営業活動によるキャッシュ・フローを表示する方法です!

直接法のキャッシュ・フロー作成手順

直接法によるキャッシュ・フロー計算書を作成する際には、以下の手順を踏みます。

キャッシュ・フロー作成手順
  1. 営業による収入(現金収入、売掛金回収等)を集計
  2. 仕入による支出(現金支出、売掛金支出等)を集計
  3. 人件費の支出を集計
  4. その他の営業費(地代家賃、通信費、水道光熱費、旅費交通費、支払手数料等)の支出を集計
  5. 投資活動によるキャッシュ・フロー(有価証券の売却・購入、設備の購入等)を集計
  6. 財務活動によるキャッシュ・フロー(借入金の増加・返済、配当金の支払等)を集計
  7. 営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュ・フローの合計を求める
  8. 期首の現金及び現金同等物の残高を加える
  9. 期末の現金及び現金同等物の残高を求める
うみおん
うみおん

直接法か間接法のどちらを選択するかは会社の判断によります。直接法の例を見てみましょう!

直接法によるキャッシュ・フロー計算書の例

以下のようなキャッシュ・フロー計算書が直接法によるものです。

営業活動によるキャッシュフロー(単位:千円)
商品の販売による収入15,000
商品の仕入れによる支出-6,500
人件費の支出-3,000
その他の営業費の支出-2,000
営業活動によるキャッシュ・フローの合計3,500
投資活動によるキャッシュ・フロー
有価証券の売却による収入1,000
有価証券の購入による支出-2,000
設備の購入による支出-4,000
投資活動によるキャッシュ・フローの合計-5,000
財務活動によるキャッシュ・フロー
借入金の増加による収入5,000
借入金の返済による支出-1,000
配当金の支払による支出-1,500
財務活動によるキャッシュ・フローの合計2,500
現金及び現金同等物の増加(減少)額1,000
期首の現金及び現金同等物の残高2,000
期末の現金及び現金同等物の残高3,000
うみおん
うみおん

キャッシュの収入や支出を、総額で表示するとうのが特徴でしたね!

過去問

第146回簿記1級過去問題 会計学 第1問 (4) より一部抜粋・改題

第1問 次の文章の空欄(ニ)に適切な語句を記入しなさい。

(4)キャッシュ・フロー計算書の「営業活動によるキャッシュ・フロー」の表示方法において、営業収入、原材料または商品の仕入れによる支出等、主要な取引ごとにキャッシュ・フローを総額を表示する方法を(ニ)という。

 

回答を見ていきましょう。

答えは

(ニ)・・・直接法

最後に

さて、キャッシュ・フロー計算書の直接法について勉強しました。

改めて、直接法では、キャッシュの収入や支出を、総額で表示するということを覚えて置きたいと思います。余裕があれば間接法も確認して違いをしっかり押さえておくと良いと思います。引き続き頑張りましょう。

 

※ちなみに
私は下記の教材のみで勉強しております。
合格するための過去問題集 日商簿記1級 ’24年6月検定対策(TAC出版)

解説が丁寧で大変わかりやすいです。
今後も少しずつ教材を追加予定です。

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参考にしたWebサイト

最後に、本記事を執筆するに当たって参考にしたWebサイトを記します。

  • https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/249/
  • https://vision-cash.com/cf/cal/direct-method-cash-flow-statement/
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