【簿記1級】共用資産

会計学

皆さん、こんにちは。こんばんは。

いかがお過ごしでしょうか。本日は会計学の分野から「共用資産」について勉強しました。

共用資産

共用資産とは、その共用資産単体ではキャッシュ・フローを生み出さないものの、複数の資産または資産グループにまたがってキャッシュフローの生成に寄与する資産のことです。

うみおん
うみおん

例えば、全社的な資産としての本社ビルや総務部門のコンピュータ、複数部門にわたる資産としての共同研究施設や共同使用する機械設備などです!

資産のグルーピング方法

共用資産に係る資産のグルーピングには、次の2つの方法があります。

①より大きな単位で共用資産をグルーピングする方法

 共用資産を含むより大きな単位での割引前将来キャッシュフローと、減損損失控除前の帳簿価額に共用資産の帳簿価額を加えた金額とを比較し、減損損失を認識するかどうかを判定する方法です。
 減損損失を認識する場合、原則として共有資産に配分します。ただし、共用資産に配分しきれない場合や、回収可能価額を下回らないように配分する場合には、合理的な基準により各資産グループに配分します。

②共用資産の帳簿価額を資産または資産グループに配分する方法
 
 共用資産の帳簿価額を、共用資産の利用状況等に基づき、各資産または資産グループに配分し、配分後の帳簿価額と割引前将来キャッシュフローとを比較し、減損損失を認識するかどうかを判定する方法です。
 減損損失を認識する場合、配分された帳簿価額を回収可能価額まで減額します。

うみおん
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それぞれの具体例を見ていきましょう!

共用資産のグルーピングの具体例

下記の例を見ていきましょう。

資産グループ帳簿価額割引前将来CF回収可能価額減損損失
A500千円450千円390千円110千円
B400千円420千円なし
C300千円なし
共用資産200千円190千円
合計1,400千円1,200千円1,100千円300千円

この時、「より大きな単位でグルーピングする場合」で見ていきましょう。

より大きな単位で共用資産をグルーピングする方法で減損損失を認識する場合
  • 共用資産を含むより大きな単位での割引前将来キャッシュフローは1,200千円、減損損失控除前の帳簿価額に共用資産の帳簿価額を加えた金額は1,400千円であり、減損損失を認識すべきと判定されます。
  • 帳簿価額の合計金額1,400千円を回収可能価額1,100千円で減額し、差額300千円減損損失となります。
  • 資産グループAの減損損失を控除した減損損失190千円は、共用資産に配分されるため、減損損失控除後の共用資産の帳簿価額は10千円(200千円-190千円)になります。
うみおん
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もし共用資産に配分される減損損失が共用資産の帳簿価額と正味売却価額との差額を超過する場合は、超過額は各資産グループに合理的に配分されます!

過去問

第146回簿記1級過去問題 会計学 第1問 () より一部抜粋・改題

第1問 次の文章の空欄(ホ)に適切な語句を記入しなさい。

(5)複数の資産または資産グループの将来キャッシュ・フローの生成に寄与する資産のうち、のれん以外のものを(ホ)という。

 

回答を見ていきましょう。

答えは

(ホ)・・・共用資産

最後に

さて、共用資産について勉強しました。

改めて、共用資産は、本社ビルなどの複数部門にわたる資産であることを覚えて置きたいと思います。”のれん”は含まないこともしっかり押さえておくと良いと思います。引き続き頑張りましょう。

 

※ちなみに
私は下記の教材のみで勉強しております。
合格するための過去問題集 日商簿記1級 ’24年6月検定対策(TAC出版)

解説が丁寧で大変わかりやすいです。
今後も少しずつ教材を追加予定です。

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参考にしたWebサイト

最後に、本記事を執筆するに当たって参考にしたWebサイトを記します。

  • https://bing.com/search?q=%e4%bc%9a%e8%a8%88%e5%ad%a6%e3%81%ae%e5%85%b1%e6%9c%89%e8%b3%87%e7%94%a3
  • https://profession-net.com/professionjournal/permanent-assets-article-30/
  • https://kaikegaku.net/genson/kyoyoshisanyoriokinatani.html
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