【簿記1級】総合償却

みなさん、こんにちは。こんばんは。

いかがお過ごしでしょうか。本日は会計学の分野から「総合償却」について勉強しました。

総合償却

会計学の総合償却とは、減価償却の適用方法の一つで、複数の固定資産をグループ単位でまとめた上で、一括して減価償却計算を行う処理のことです。

• メリット
  総合償却のメリットは、個別償却に比べて計算が簡単であり、資産の入れ替えが多い場合にも適している点。

• デメリット
  総合償却のデメリットは、個々の資産の未償却残高がわからないため、除却損や貯蔵品の計算ができない点。

総合償却と個別償却の違い

総合償却と個別償却の違いは、減価償却の対象となる資産の単位と計算方法にあります。

• 総合償却
  性質や用途が共通している複数の有形固定資産をグループとしてまとめて減価償却を行う方法です。
  グループ内の資産の要償却額（取得原価ー残存価額）と年償却額の合計をもとに、平均耐用年数と減価償却費を計算します。
  総合償却は、計算が簡単であり、資産の入れ替えが多い場合に適しています。

• 個別償却
  個々の有形固定資産ごとに減価償却を行う方法です。
  各資産の取得原価、残存価額、耐用年数、償却方法をもとに、年償却額や減価償却費を計算します。
  個別償却は、資産の入れ替えが少なく、個々の資産の未償却残高が必要な場合に適しています。

総合償却の例題

下記の例題を解いてみましょう。

固定資産	取得原価	残存価額	要償却額	耐用年数	年償却額
A	200万円	10%	180万円	4年	45万円
B	100万円	10%	90万円	9年	10万円
C	180万円	0%	180万円	5年	36万円

この時、上記資産の減価償却費を総合償却で求めましょう。

よって、減価償却費は91.8万円となります。

過去問

第146回簿記1級過去問題　会計学　第1問　（２）　より一部抜粋

第１問　次の文章の空欄（ロ）に適切な語句を記入しなさい。

（２）耐用年数を異にする多数の多種資産につき平均耐用年数を用いて一括的に減価償却計算および記帳を行う方法、または耐用年数の等しい同種資産または、耐用年数は異なるが、物質的性質ないし用途等において共通性を有する数種類の資産を１グループとし、各グループにつき平均耐用年数を用いて一括的に減価償却計算および記帳を行う方法を（ロ）という。

　

回答を見ていきましょう。

答えは

（ロ）・・・総合償却

最後に

さて、総合償却について勉強しました。

改めて、総合償却では、個々の資産の耐用年数や残存価額に関係なく、一律に減価償却費を計算することを覚えて置きましょう。また、個別償却とは異なり、資産の除去や移動があった場合には、未償却残高の調整が必要（面倒ごとが発生。。。）になることも合わせて覚えておくと良いと思います。引き続き頑張りましょう。

　

※ちなみに
私は下記の教材のみで勉強しております。
合格するための過去問題集 日商簿記1級 ’24年6月検定対策（TAC出版）

解説が丁寧で大変わかりやすいです。
今後も少しずつ教材を追加予定です。

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参考にしたWebサイト

最後に、本記事を執筆するに当たって参考にしたWebサイトを記します。

• https://study-memo1.com/sougousyoukyaku/
• https://www.ey.com/ja_jp/corporate-accounting/commentary/tangible-fixed-assets/commentary-tangible-fixed-assets-2017-02-03-01
• https://biz.moneyforward.com/words/1932/
• https://kaikegaku.net/shisan/genkashokyakuhoho.html
• https://kotobank.jp/word/%E5%80%8B%E5%88%A5%E5%84%9F%E5%8D%B4-803256
• https://www.s-terada.com/%E5%88%9D%E7%B4%9A%E4%BC%9A%E8%A8%88%E5%AD%A6/%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E8%B3%87%E7%94%A3%E3%81%A8%E6%B8%9B%E4%BE%A1%E5%84%9F%E5%8D%B4/%E5%80%8B%E5%88%A5%E5%84%9F%E5%8D%B4%E3%81%A8%E7%B7%8F%E5%90%88%E5%84%9F%E5%8D%B4%E3%81%AE%E8%A8%AD%E4%BE%8B/