【簿記1級】予算差異

工業簿記

皆さん、こんにちは。こんばんは。

いかがお過ごしでしょうか。本日は工業簿記の分野から「予算差異」について勉強しました。

予算差異

工業簿記の予算差異とは、製造間接費の予算額と実際発生額との差額のことです。

予算差異は、製造間接費を浪費したか節約したかを判断するために分析します。

  • メリット
    予算差異のメリットは、意思決定の質の向上、業績の予測精度の向上、リソースの最適な配分ができる点です。
  • デメリット
    予算差異のデメリットは、分析結果への過剰反応、データの質とスキルの問題、時間とコストの問題が起こる可能性がある点です。
うみおん
うみおん

予算差異の分析により、予算と実績のギャップから、経営戦略やリソースの再配分を迅速かつ適切に行うことができます。一方で、過度に焦点を当てると、経営の柔軟性や創造性を失う可能性があります。

予算差異の例題

下記の例題を解いてみましょう。

実際操業度2,500時間
実際発生額1,200千円
変動費率300円/時間
固定費予算額600千円
基準操業度3,000時間

この時、上記資料の予算差異を求めましょう。

予算許容額=(変動費率×実際操業度)+固定費予算額
     =(300円/時間×2,500時間)+600千円
     =1,350千円

予算差異=予算許容額-実際発生額
    =1,350千円-1,200千円
    =150千円(有利差異)

よって、予算差異は150千円となります。

うみおん
うみおん

「予算許容額<実際発生額」の場合、不利差異

「予算許容額>実際発生額」の場合、有利差異ですね!

過去問

第146回簿記1級過去問題 工業簿記 第1問 問1 より一部抜粋

第1問 [資料]

1.予定配賦率
 第2製造部:800円/時間

2.基準操業度(年間正常直接作業時間)
 第2製造部:20,400時間

問2より、第2製造部の実際発生額:1,460,000円

問3 このとき、第2製造部の予算差異を計算しなさい。

 

回答を見ていきましょう。

予算差異

月間基準操業度=20,400時間÷12か月=1,700時間

予算差異=予算許容額ー実際発生額
    =800円/時間×1700時間ー1,460,000円
    =1,360,000円ー1,460,000円
    =ー100,000 (不利差異)

予算差異:100,000円(借方差異)

答えは

100,000円(借方差異)

最後に

さて、予算差異について勉強しました。

改めて、「予算差異=予算許容額ー実際発生額」の式をしっかり覚えておきましょう。また、マイナスであれば借方科目、プラスであれば貸方科目になることも認識しておきましょう。引き続き頑張りましょう。

 

※ちなみに
私は下記の教材のみで勉強しております。
合格するための過去問題集 日商簿記1級 ’24年6月検定対策(TAC出版)

解説が丁寧で大変わかりやすいです。
今後も少しずつ教材を追加予定です。

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参考にしたWebサイト

最後に、本記事を執筆するに当たって参考にしたWebサイトを記します。

  • https://inuboki.com/2q-koubo-kouza/koubo-kouza3-4/
  • https://inuboki.com/2q-koubo-kouza/koubo-kouza3-5/
  • https://2kyu-kogyo.sukimaboki.com/hyoujun-kansetuhi-kotei/
  • https://it-trend.jp/budgetary-control/article/260-0014
  • https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/47362/
  • https://www.loglass.jp/pal/post/100038
  • https://it-trend.jp/budgetary-control/article/260-0014
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