皆さん、こんにちは。こんばんは。
いかがお過ごしでしょうか。私は家から3時間ほどかけて大阪までお出かけしてきました。この時期は比較的新幹線が空いているみたいで、快適に行き来することができました。
本日は商業簿記の分野から「貸倒引当金」について勉強しました。
貸倒引当金
貸倒引当金とは、売上債権(売掛金や受取手形等)の回収可能性に応じて、一般債権、貸倒懸念債権、破産更生債権の3種類に区分し、それぞれの債権に対して適切な貸倒引当金の設定額を計算する方法です。
この方法は、貸倒引当金の残高を期末の貸倒見積高に一致させるために、差額を貸倒引当金繰入額として費用計上します。
本日は一般債権について見ていきましょう!
貸倒見積高の計算方法
一般債権の貸倒見積高の計算式は以下のようになります。
貸倒見積高=一般債権×一般債権の貸倒実績率
ここで、一般債権の貸倒実績率は例えば3年間の(貸倒実績÷一般債権)の平均値などで出題されます。
売掛金などのうち、一般債権がどれくらいになるのかを問題からしっかり読むことが重要ですね!
貸倒引当金(差額補充法)の例題
下記の例題を解いてみましょう。
売掛金の期末残高 | 12,000万円 |
売掛金のうちの一般債権 | 10,000万円 |
一般債権の貸倒実績率 | 1% |
前期末の貸倒引当金の残高 | 50万円 |
この時、上記企業の一般債権の貸倒引当金を差額補充法で求め、仕訳しましょう。
一般債権の貸倒見積高=一般債権×一般債権の貸倒実績率
=10,000万円×1%
=100万円
よって、貸倒引当金の期末残高は、100万円
さらに、貸倒引当金繰入額=貸倒見積高ー貸倒引当金残高
=100万円ー50万円
=50万円
よって、貸倒引当金繰入額は、50万円
仕訳は以下となります。
借方 | 貸方 |
(貸倒引当金繰入額)50万円 | (貸倒引当金)50万円 |
よって、回答は上記となります。
破産更生債権等についても、時間があるときに確認してみてください!
過去問
第146回簿記1級過去問題 商業簿記 問題より一部抜粋・改題
[資料2] 決算整理事項その他財務諸表作成に必要な資料
4.売掛金250,000千円の期末残高(1.の前受金50,000千円控除後)の1%を貸倒引当金として計上する(差額補充法)。なお、決算整理前残高試算表では、貸倒引当金は2,000千円である。この時、貸倒繰入額を求めてください。
回答を見ていきましょう。
答えは
貸倒引当金繰入額=500千円
ちなみに仕訳は、
借方 | 貸方 |
(貸倒引当金繰入額) 500 | (貸倒引当金) 500 |
最後に
さて、貸倒引当金について勉強しました。
現実では貸倒引当金が発生しない方が好ましいのですが、試験勉強ではそのようなわけにもいきませんので、計算方法・仕訳方法を覚えておくと良いと思います。引き続き頑張りましょう。
※ちなみに
私は下記の教材のみで勉強しております。
合格するための過去問題集 日商簿記1級 ’24年6月検定対策(TAC出版)
解説が丁寧で大変わかりやすいです。
今後も少しずつ教材を追加予定です。
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参考にしたWebサイト
最後に、本記事を執筆するに当たって参考にしたWebサイトを記します。
- https://keirinooshigoto.com/629
- https://bkforworkers.com/2021/04/%e3%80%90%e7%b0%bf%e8%a8%981%e7%b4%9a%e3%80%911%e7%b4%9a%e7%90%86%e8%a7%a3%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%84%e3%81%af%e3%80%8c%e5%89%b2%e5%bc%95%e8%a8%88%e7%ae%97%e3%80%8d%e3%81%ab%e3%81%82%e3%82%8a%ef%bc%81/
- https://boki.funda.jp/blog/article/allowance-for-doubtful-accounts