こんにちは、うみおんです🐶
今日のテーマは【市場販売目的のソフトウェア】です。見込販売収益にもとづく償却は、分数の中身が毎期入れ替わるので混乱しやすいんですよね。
私も最初は「分母はどの数字だったかな」と何度も手が止まりました。今回は3つのステップに分けて、一緒に整理していきましょう✨
📌 この記事の要点
- 償却額は「見込販売収益にもとづく額」と「残存有効期間の均等配分額」の大きいほう✅
- 分子は当期の実績販売収益、分母は当期首時点の残り期間の見込販売収益の合計
- 見込みの改訂は改訂された期から反映し、前期の数値は使わない
- 未償却残高が翌期以降の見込販売収益を上回ったら、差額を特別損失へ
1. 見込販売収益にもとづく償却の全体像 💡
市場販売目的のソフトウェアは、無形固定資産に計上したあと、見込販売数量にもとづく方法か、見込販売収益にもとづく方法のどちらかで償却します。
今回はこのうち、見込販売収益にもとづく方法を取り上げますね。
そもそも制作費を資産に計上するのは、そのソフトウェアが将来の収益に貢献すると考えられるからです。
だからこそ償却も、売れ行きという収益の実態に合わせて配分していく形をとります。
1-1. 償却額は「2つの計算の大きいほう」
この方法でいちばん大事なのは、計算を2本立てで行うところです。
ひとつは見込販売収益の割合で配分した額、もうひとつは残存有効期間で均等に配分した額になります。
この2つを比べて、大きいほうを当期の償却額として採用します。
均等配分額が下限として働くので、売れ行きが鈍い期でも償却が止まらない仕組みなんですね。
逆に言えば、売れている期には多めに費用化されるということでもあります。
1-2. 分子と分母がどこを指すのか
つまずきやすいのは分数の中身です。表で整理しておきましょう📝
| 項目 | 使う数値 |
|---|---|
| 分子 | 当期の実績販売収益(実績単価×実績数量) |
| 分母 | 当期首時点で見込んだ、残り期間の販売収益の合計 |
| 掛ける金額 | 当期首の未償却残高(第1期は制作費そのもの) |
| 比較する額 | 当期首の未償却残高 ÷ 残存有効期間 |
うみおん😉
分母は「これから売れる見込みの合計」だとイメージすると迷いにくくなります。最初にここを押さえておきましょう✨
2. 3ステップで計算してみましょう 📝
制作費90,000千円、見込有効期間3年のソフトウェアを例にしてみます。
販売開始時点の見込販売収益は、第1期200,000千円、第2期120,000千円、第3期40,000千円としましょう。
2-1. ステップ1|第1期は総見込額で割る
第1期の実績販売収益は200,000千円でした。分母は販売開始時点の総見込販売収益360,000千円です。
90,000×200,000÷360,000=50,000千円と求まります。
均等配分額は90,000÷3年=30,000千円ですから、大きいほうの50,000千円を採用します。
第1期は未償却残高がまだ動いていないので、制作費そのものを掛ける金額に使います。
2-2. ステップ2|第2期は改訂後の数値に置き換える
第2期の期首に見込みが改訂され、第2期84,000千円、第3期36,000千円になったとします。
ここで分母に使うのは、改訂後の合計120,000千円です。前期の数値を引きずらないよう気をつけてください⚠️
実績販売収益78,000千円を使うと、未償却残高40,000×78,000÷120,000=26,000千円。
均等配分額は40,000÷2年=20,000千円なので、26,000千円が採用されます。
2-3. ステップ3|最終年度は残額を全額
第3期は残った14,000千円をすべて償却します。
最終年度は差引計算になるため、2つの額を比べる必要はありません🙌
| 期 | 見込販売収益にもとづく額 | 均等配分額 | 採用 |
|---|---|---|---|
| 第1期 | 50,000千円 | 30,000千円 | 50,000千円 |
| 第2期 | 26,000千円 | 20,000千円 | 26,000千円 |
| 第3期 | - | - | 14,000千円(残額) |
うみおん📝
資料の「各期の見込販売数量」は、その期だけの数量を指します。期首時点の累計と読み違えないよう、必ず手を動かして確認してみてください💡
3. 収益性が低下したときの処理 ⚠️
3-1. 未償却残高と翌期以降の見込額を比べる
償却したあとの未償却残高が、翌期以降に見込まれる販売収益を上回ることがあります。
これは投資額を回収しきれない状態、つまり収益性が低下したサインです。
想定より売れ行きが伸びず、価格を大きく下げないと在庫がさばけないようなケースですね。
比較するのは各期末の残高です。償却を計算し終えたあとに、必ず一度立ち止まって確認しましょう。
3-2. 差額は特別損失として一時に処理
上回った分は、その期に一時の費用または損失として処理します。
仕訳は借方にソフトウェア減損損失、貸方にソフトウェアです。
この科目は損益計算書の特別損失に表示します。科目名は決められていないため、ソフトウェア償却として表示することも考えられます。
判定式 当期末の未償却残高 > 翌期以降の見込販売収益 → 差額を一時に償却
うみおん😊
ここまでお疲れさまでした。判定のタイミングは各期末です。順番に処理していけば必ず解けるようになりますよ🐶
4. まとめ:試験で問われるポイント 🎯
問われ方はほぼ決まっています。改訂された見込額をどの期から使うか、そして比較の判定を忘れていないか。
この2点を落とさなければ、得点源にできる論点です✍️
計算そのものは分数の掛け算なので、難しい処理は出てきません。
むしろ資料の読み取りで差がつきます。どの期の、どの時点の見込みなのかを毎回確認する癖をつけておくと安心です。
🔑 今日のキーポイント
- 償却額は2つの計算を比べて大きいほうを採用する
- 分母は当期首時点の見込額。改訂後は新しい数値を使う
- 最終年度は未償却残高を全額償却し、比較の判定は不要
- 未償却残高が翌期以降の見込販売収益を上回ったら特別損失へ
今日も一歩前進ですね。焦らず、一緒にコツコツ積み上げていきましょう🐶

📚 参考・出典
※本記事は筆者自身の学習メモです。試験対策としては必ず公式テキスト・予備校教材で裏取りしてください。


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