【税理士(簿記論)】固定資産の減損を2つの頻出論点でわかりやすく解説

こんにちは、うみおんです🐶

今日のテーマは【固定資産の減損】の復習です。減損って、手順が多くて途中で迷子になりやすいんですよね。

私も最初は「どこまで割り引くんだっけ?」と何度も手が止まりました。今回は試験で狙われる2つの論点にしぼって、一緒に整理していきましょう✨

📌 この記事の要点

  • 減損は「兆候の把握 → 認識の判定 → 測定」の順に進めます
  • 割引前将来キャッシュ・フローには、残存20年で切り替わるルールがあります
  • 共用資産があるときは、単独判定のあとにより大きな単位で判定します
  • 共用資産への配分には限度額があり、あふれた分はグループへ回します
目次

1. 減損の手順は3ステップで固定する🔍

1-1. 兆候・認識・測定の順番を崩さない

減損の問題は、いきなり金額を計算しようとすると必ず事故が起きます。

まず減損の兆候があるかを見て、次に損失を認識するかを判定し、最後に金額を測定する。この順番が絶対です。

兆候がなければ、そもそも判定に進みません。資料に「兆候なし」と書かれたグループは、その時点で計算対象から外れます。

兆候として挙がるのは、営業損益がマイナス続きであること、市場価格が大きく下がったこと、使い方や事業環境が大きく変わったことなどです。

問題文では表の中に「あり」「なし」と与えられることが多いので、まずそこに印を付けてから読み進めると安全です。

1-2. 回収可能価額は「高いほう」を採る

測定で使う回収可能価額は、次の2つのうち高いほうです。ここを取り違えると答えが合いません。

用語意味
使用価値使い続けて得られる将来キャッシュ・フローを、割り引いた金額
正味売却価額売った場合に手元に残る金額
回収可能価額上の2つのうち、金額が高いほう
うみおん

うみおん😉

「認識の判定は割り引かない、測定は割り引く」。ここを口に出して覚えておくと迷いません💡

2. 割引前将来CFの「20年ルール」📊

2-1. 残存年数が20年以内ならただの足し算

認識の判定で使うのは、割り引く前のキャッシュ・フローの合計です。

経済的残存使用年数が20年以内なら、各年のキャッシュ・フローと最後の売却額を、そのまま足すだけで終わります。

たとえば1〜10年目が毎年500千円、11〜20年目が毎年400千円、20年経過後の売却が200千円なら、合計は9,200千円です🧮

使い続けて得られる分と、最後に売って得られる分の両方を入れ忘れないでください。売却額の行を見落とす人がとても多いところです。

2-2. 20年を超えたら回収可能価額を足す

やっかいなのは、残存年数が20年を超えるパターンです。

この場合、20年目までは単純合計のままですが、21年目以降はまとめて「20年経過時点の回収可能価額」に置き換えます。

⚠️ 残存25年のときの流れ

① 20年目までを単純合計 … 500×10年+400×10年=9,000千円

② 20年経過時点の使用価値を計算 … 約1,500千円

③ 同時点の正味売却価額1,400千円と比べ、高い1,500千円を採用

④ 合計 … 9,000+1,500=10,500千円

21年目以降の使用価値を出すときの割引計算は、20年経過時点を基準にする点に注意してください。

うみおん

うみおん📝

20年を境に扱いが変わるのは、試験で本当によく狙われます。必ず手を動かして確かめてみてください💡

3. 共用資産があるときの配分🤝

3-1. まずはグループ単独で判定する

本社建物のような共用資産があると、手順が二段構えになります。

先に各資産グループを単独で判定し、認識するグループの減損損失を出しておきます。ここはいつもどおりの計算です。

3-2. より大きな単位で判定し、増加額を配る

次に、共用資産を含めた「より大きな単位」でもう一度判定します。

そこで出た減損損失から、さきほどのグループ単独の合計を引いた差額が、配分すべき増加額です。

手順内容
増加額は、まず共用資産へ優先して配分する
配分の限度は「共用資産の帳簿価額 − 正味売却価額」まで
あふれた分だけを、各資産グループへ配分する

✅ 数字で追う配分の流れ(例)

① 大きな単位の帳簿価額6,500千円>割引前CF6,000千円 … 認識する

② 減損損失 … 帳簿価額6,500−正味売却価額4,500=2,000千円

③ グループ単独の合計 … 減損損失600千円

④ 配分すべき増加額 … 2,000−600=1,400千円

この1,400千円を、共用資産から順に配っていきます。限度額が帳簿価額1,500−正味売却価額300=1,200千円とすると、まず1,200千円が共用資産へ回ります。

③で配分する相手にも条件があります。すでに回収可能価額まで下げたグループと、帳簿価額より回収可能価額が高いグループは対象外です。

残ったグループへ、帳簿価額と回収可能価額の差額の比で配ります。残りの200千円を例えば差額2:3の比で配れば、グループAは80千円でグループBは120千円になります。

うみおん

うみおん😊

配分先から外れるグループを見抜けるかが重要です。ここまでお疲れさまでした🐶

4. まとめ:2つの論点を並べて確認📝

今日の演習は、計算そのものより「どのルールを、いつ使うか」を問う内容でした。

20年ルールは残存年数を見た瞬間に分岐を決める。共用資産は二段階で判定する。この2つを条件反射にできれば十分です。

4-1. 解く前に確認したい3つのこと

本番で焦らないために、答案に手を付ける前のチェックを決めておくと安定します。

確認すること見るポイント
兆候の有無表の「あり」「なし」に印を付けてから計算に入る
残存使用年数20年以内か超えるかで、割引の要否が変わる
共用資産の資料正味売却価額が与えられていれば配分限度の計算に使う

逆にいえば、この3点さえ押さえれば、あとは各年のキャッシュ・フローを丁寧に拾う作業に集中できます。

🎯 今日のキーポイント

  • 認識の判定は割り引かない、測定は割り引く
  • 残存20年超なら、20年経過時点の回収可能価額を加算する
  • 共用資産への配分限度は「帳簿価額 − 正味売却価額」
  • あふれた額は、配分する余地のあるグループにだけ配る

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。今日も一歩前進ですね。一緒にコツコツ積み上げていきましょう🐶

固定資産の減損のまとめインフォグラフィック
▲ 今日のまとめを1枚で整理

※本記事は筆者自身の学習メモです。試験対策としては必ず公式テキスト・予備校教材で裏取りしてください。

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この記事を書いた人

|資格勉強|ブログ運営|趣味は旅行|TOEIC850|中小企業診断士|簿記2級|FP2級|

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